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2025 / 08 / 27
14:34

『おとうさんのポストカード』刊行記念トークイベントのお知らせ

『おとうさんのポストカード』刊行記念トークイベントのお知らせ
神保町のブックハウスカフェで、10月3日金曜日18時から、『おとうさんのポストカード』の刊行記念トークイベントを、野上暁さんを聞き手に行います。第二次世界大戦の直前、ナチス政権下ではユダヤ人への迫害が激化したのですが、良心的な人たちによってせめて子どもたちだけでも救おうと、「キンダートランスポート」運動が起きました。この運動で救われた子どもはおよそ1万人。この物語は、監修の中村真人さんが取材されたものをベースに、その一人で、6歳でベルリンから単身、イギリスに脱出したヘンリーさんの実話をもとに、ご本人にも協力していただいて書き下ろしたものです。この本で扱ったおとうさんからのポストカードは、実際に、ベルリンに残って多くのユダヤ人たちを亡命させたおとうさんが、イギリスへ渡った最愛の息子ヘンリーさんへ送ったもので、すべて本物です。ヘンリーさんは現在もエルサレムにご存命で、先日93歳の誕生日を迎えられましたが、この本の刊行をとても喜んでくれました。このトークイベントでは、この作品の背景や、執筆中のこと、その後に起きた奇跡みたいな話などを中心に、今、ウクライナ紛争やパレスチナなど世界で起きていることも含めて、ドイツでぼくが感じていることもお話しできたらと思います。お時間がある方はぜひいらしてください。なお、オンライン参加もでき、登録していただけたら見逃し配信もあるそうです。
2025 / 06 / 25
11:27

「おとうさんのポストカード」講談社 第二次世界大戦の中で6歳の少年とお父さんが交換した愛のポストカード

IMG_3436.JPEGおとうさんのポスカード 講談社

これは実話です。

第二次世界大戦の前夜、迫害を受けるユダヤ人の子どもたちを救った「いのちの列車」キンダートランスポート。

乗れるのは子どもだけ。運良く乗り込むことができたハインツ少年だが、それは最愛の父との別れでもあった。

ドイツのベルリンに残り、他のユダヤ人たちの亡命を助けながら、なんとか息子のもとへと、足の悪い祖母とともに何度もけんめいに脱出を試みる父。

その間に、父は、ヘンリーと名前を変えて暮らし始めた息子に、元気でいるか問いかけつつ、なにげない日常をつづったポストカードを送り続ける。

だが、戦争が始まり父からのポストカードが途絶えてしまったとき、ヘンリーはおとうさんに捨てられたのではと不安になるのだった…。

そして戦後におとうさんの真実を知ったとき、ヘンリーは気がつくのだ。どれだけ自分が愛されていたかを。

戦争は人の何を奪うのか、あらためて考えてながら書き下ろした作品です。

もともとはジャーナリストの中村真人さんが取材し記事にまとめたものを読ませてもらい、まだ存命されているヘンリーさんの許諾をもらい資料のポストカードをお借りし、子どもの読者にも伝えられるよう、ぼくが物語化したものです。

書きながら、僕も父ととして、子として涙が止まりませんでした。

戦後80年の今、ぜひ読んでもらいたい作品です。

2025 / 06 / 25
11:15

『武蔵野』国木田独歩の名作短編を那須田がリライト

『武蔵野』

国木田独歩.jpg国木田独歩の名作「武蔵野」他

 国木田独歩の名作短編「武蔵野」「初恋」「非凡なる凡人」「運命論者」を僕が現代語にリライトしたもの。理論社の「スラよみ!」シリーズの一冊

 みなさん、独歩の作品って読んだことありますか? 作者の名前は知っていても作品は…。という方も多いのでは?

 ただ、独歩はまちがいなく明治の文豪で、文学史的には欠かすことのない作家なのです。

 森鴎外、二葉亭四迷のあと、島崎藤村、田山花袋、夏目漱石を経て芥川龍之介、さらに太宰治、三島由紀夫、村上春樹とつながる大きな流れの中で、独歩はその表現と文体で、現代小説のリアリティと心理描写の基礎を提示した先駆者だと僕は思います。その意識のもとで選んだ「武蔵野」「初恋」「非凡なる凡人」「運命論者」では、それぞれの作品にマッチしたと僕が思う文体でリライトしてみました。「初恋」はちょっとアメリカンYA風に訳してみたので、興味があればぜこ。

2024 / 02 / 07
20:19

講演会のお知らせ『エンデの「モモ」とケストナーの「飛ぶ教室」について』

講演会のお知らせ
今年は東西統一後に、ベルリンと東京があらためて姉妹都市になって30年です。
そういう機会なので、少し僕なりのドイツとの関わりも含めて、お話しようかと以下の講演会をすることにしました。
どなたでも参加できますが、先着順の申込制です。
文化日独コミュニティー(JGCC)主催です。
演 題 :『エンデの「モモ」とケストナーの「飛ぶ教室」 
      ・ドイツ児童文学におけるテーマについて』
講 師 :那須田 淳氏 児童文学作家・小説家 日本ペンクラブ会員
     1995年よりベルリンに在住
期日:3月16日(土)午後2時~4時 (受付 午後1時45分より)
会場:きゅりあん(品川区立総合区民会館 )4F 第1グループ室                   
   品川区東大井5-18-1   ☎ 03‐5479‐4100
   大井町駅徒歩2分(JR京浜東北線・東急大井町線・りんかい線)
定 員 : 30名 (申し込み順に受け付け致します。)      
参加費 : 1000円 (飲み物・資料・会場費含む)会場支払い
受付期間 : 2月5日(月)~3月10日(日)     
お申込み先 : infonpo@jgcc.or.jp     事務局(樫村)090‐4121‐8781
2023 / 11 / 08
15:35

11月18日に青山学院大学で小説創作のワークショップをします!! どなたでも参加できます。詳しくはここをクリック!!

この11月18日に青山学院大学でジェンダー研究センターの生涯教育、エンパワーメントプログラムとして「ジェンダーと表現」のテーマのもと、今年も創作ワークショップをするので興味があれば、ご参加ください。
参加費は、一般1,000円・大学院生以下500円 先着申込制です
2023年11月18日(土) 13:20〜16:35
会場 青山学院大学17401教室(青山キャンパス17号館4階)
https://www.aoyama.ac.jp/center105/2023/event_20231011
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