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2025 / 06 / 25
11:15

『武蔵野』国木田独歩の名作短編を那須田がリライト

『武蔵野』

国木田独歩.jpg国木田独歩の名作「武蔵野」他

 国木田独歩の名作短編「武蔵野」「初恋」「非凡なる凡人」「運命論者」を僕が現代語にリライトしたもの。理論社の「スラよみ!」シリーズの一冊

 みなさん、独歩の作品って読んだことありますか? 作者の名前は知っていても作品は…。という方も多いのでは?

 ただ、独歩はまちがいなく明治の文豪で、文学史的には欠かすことのない作家なのです。

 森鴎外、二葉亭四迷のあと、島崎藤村、田山花袋、夏目漱石を経て芥川龍之介、さらに太宰治、三島由紀夫、村上春樹とつながる大きな流れの中で、独歩はその表現と文体で、現代小説のリアリティと心理描写の基礎を提示した先駆者だと僕は思います。その意識のもとで選んだ「武蔵野」「初恋」「非凡なる凡人」「運命論者」では、それぞれの作品にマッチしたと僕が思う文体でリライトしてみました。「初恋」はちょっとアメリカンYA風に訳してみたので、興味があればぜこ。

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