もぐら日和
きゅうに北風が吹いた週末のこと、うちの奥さんが不在だったので、娘たちを連れてベルリン動物園に行ってきた。下の娘の友人のKちゃんのところも奥さんが仕事だとかで、パパのM氏とKちゃんも一緒だったが、男二人に娘三人という、ちょっと面白い組み合わせでなんだか新鮮だった。
もっともKちゃんのところは、動物園の年間パスポートをもっていて、M氏などはガイドなみに詳しいのである。二時に待ち合わせしたのだが、
「二時十分から、ライオンの餌やりがあるのだけど、ちょっと間に合わないなあ。じゃ、そのあとの三時十五分からのあざらしの餌付けショーを見ることにして、今日は寒いし、それまでは夜の動物コーナーにいきましょうかね」
などと言う。
僕はベルリンに十五年近く住んでいて動物園にも最低でも十数回はきているはずだが、これまで「夜の動物コーナー」へは行ったことがなかった。というかじつはそんな場所があることも知らなかった。